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mizaの日記だったりメモだったり

電子書籍「Gene Mapper」読了

藤井大洋氏の処女作「Gene Mapper」を通勤電車のなかで読了。

小説自体の内容は素晴らしいレビューもあるのでそちらを参照ください。

■公式サイトのレビュー共有ページ http://genemapper.info/revie/

※SF、サイバーパンク、拡張現実、遺伝子操作、電子ガジェット、プログラム、ベトナム、昆虫等のキーワードのうち2つ以上が気になるならば「おいしく」いただけるのでご安心ください。もしつまらなかったら私が社食でランチをおごってあげます。(ただし、感想戦につきあってくれること)

 

ということでココでは下記の項目について書きます。

  • どうやって読んだか
  • どこが魅力的か

■どうやって読んだか

 きっかけは@fladdictさんのtweet

んで彼のblog読んだ。

GeneMapperという電子書籍が、とても素晴らしい | fladdict

そして速攻gumroad。

Gene Mapper on Gumroad

いい意味でコピー防止されてないので、好きな端末で読めるし各種フォーマットも選べる。

先日kobo買ったばかりですが、安心のKindle 3G用の.mobiを選択。

通勤電車で読み始めた。

 

■どこが魅力的か

中高生の頃にはまったサイバーパンクの世界。

のちょっと手前の世界設定。

若い兄ちゃんがネットワークの海をサーフィン!ではなく

オッサンたちが電子ガジェットを駆使しして拡張現実でお仕事。

その現実感は「今の技術でも近いものはチョロチョロ、来年は無理だけど三年後ならあるかもしれなくなくない?」くらいのレベル。

これがとても良い感じ。

電車乗り換えるときに片手に電子ペーパーデバイス持って歩くとかいつか夢見た未来がもう来てましたよ。

しかも、

開高健氏の小説読んで東南アジアに憧れ

農大で熱帯地域の農業を学び

ベトナムの孤児院に潜り込み

インターネット以前のマイコン時代からプログラムを少しかじって

パソコン通信を経てインターネット全盛期を見てきて

出版社の片隅でモバイルやらデジタルコンテンツやら電子書籍プラットフォームにちょっかい出してきた私のライフワーク的にガチでハマりました。

特に、

ベトナムの雰囲気がいい。

街に漂うヌクマムの匂いとか

練乳のたっぷりはいったベトナム風コーヒーの描写とか

2037年になってもサイゴンは変わんないなあ・・・とか しみじみ思います。 

 

21世紀に出るべくして出てきた電子書籍ネイティブな電子書籍が生まれる瞬間に立ち会えたことは嬉しい限りです。

皆さんも是非リアルタイムで体験しておくとよいですよ。

 

追伸:

しかも作家さんと直接メッセージを送りあえるとかファンとして最高すぎる環境です。
自己紹介のページではfacebook twitter linkedin 電子メールと好きな方法でアクセスする道が示されています。
著者の自己紹介ページ 

私がベトナムにたどり着いた頃には開高健氏は天国に旅立った後でした。

執筆環境、販売環境、読書環境・・・すべてが変わりつつある潮目の時に居合わせることのできた幸運を是非いかしてくださいな。 

 

おまけ:

作家さんのtweetで拙文が紹介されました。うひひ